その1 昔、「ドラえもん のび太の恐竜」に似た児童読み物があった! 2011.9.15公開


残念ながらタイトルも作者名も忘れてしまいましたが、かの有名な「ドラえもん のび太の恐竜」そっくりの児童読み物が、ドラえもん原作以前にあったことを覚えています。

覚えている内容は以下の通り。

1.主人公、小学生の時男くんは、恐竜のタマゴの化石の展示イベントで、タマゴをこっそり持ち去ると、なぜか孵化してしまった!
恐竜はブロントサウルス(当時)であった。驚愕する両親であったが、とりあえず飼い始める。恐竜の仔は時男くんによってポチと名づけられた。

2.やがて大きく成長し始め、食費的にも手に負えなくなってきたポチは、山中湖へ連れて行かれ、ここで家族は夏休みの間中キャンプすることとした。
こっそり潜っているようにと言いつけてはあったが次第に目撃情報が現れ、ついには稲光に照らし出される姿が新聞に載り、追い詰められていくポチと家族。

3.もはやこれまでかと思われた時、空に銀色の球体が現れる。
球体から姿を現した二人の人間、彼らは古式な名を名乗ったが5000年後の世界からタイムマシンでやってきた未来人の祖父と孫だった。
孫のいたずらで展示物の化石のタマゴが本物とすり替えられ、孵化してしまったのだった。
ポチは元の時代に連れ戻されることとなり、時男くんらと別れを惜しむのであった。
というもの。
何しろ読んだのが古いので、記憶が違ってるところや、足らない部分も多いですがご勘弁下さい。


これはかなり似てるでしょう!
シチュエーションとして、
・タマゴから生まれて主人公が育てる
・大きく成長して困って池とか湖に隠す
・最後にタイムマシンでお別れ
などに類似点があります。


その他
・ポチの命名は時男くんですが、お父さんは競馬馬みたいな名前を付けようとして却下、お母さんはなんかエレガントな名前にしようとして却下されていました。

・お父さんは化石のタマゴが蘇った原因を、公害のせいであると推測していました。ということは公害問題の頃でしょうかね。

・5000年後の未来人は、エキスポ'70のタイムカプセルが開けられたことを言っていました。ということは正に1970年頃かもしれません。

・児童読み物ということもあってか、随所にヘンな奇声?描写がありました。
腹を空かせたポチがとうとう室内の畳を食べ始めて、
「バリボリタタミン!」という音を発したりしていました。

もう一度読んで確かめてみたいもんです。